カーテンの”裏地”とは?
今回はカーテン裏地のお話をお届けします。裏地って?
裏地とはドレープ(厚手)生地の裏に縫い合わせる生地のことです。裏地が付いたカーテンを裏地付仕様と呼びます。ほとんどのカーテンに裏地を付けることができます。各メーカーが裏地用の生地を持っています。
ニトリさんでも、裏地付と裏地なしのカーテンを並べて展示しています。
【一例】
フジエテキスタイル
マナトレーディング
フェデポリマーブル
五洋インテックス
裏地ありとなしとではどんな違いがあるのでしょうか?
@遮光性アップ
寝室やリビングのカーテンに遮光機能を付けたい。でも、遮光カーテンの中に気に入ったデザインが無い・・・。そんな方におすすめです。
遮光3級から完全遮光タイプのものまでメーカーによってラインナップは様々です。遮光タイプの裏地の組成は全てポリエステルです。
光の当たる場所にかけてみるとその差は歴然。
遮熱性・保温性アップ
表生地と裏地の間に生まれる空気層により、部屋の中の空気を外に逃がさず留めてくれます。同時に、外気の侵入を防ぐので快適な室温が確保できます。
これからの時期は、冬本番が近づき朝晩だけでなく日中の冷え込みも厳しくなります。暖房を入れても部屋が暖まりにくく肌寒く感じたこと、ありませんか?冷気は部屋の中でも開口部の大きい窓から侵入します。そして、約52%の暖気が窓から逃げていると言われています。
※遮光・遮熱・保温は、サイズも重要なポイントです。丈と床との間にすき間を極力生まないようにすることが必要です。
プライバシーを守る
防犯対策にも有効です。裏地なしだと、夜お部屋の電気をつけるとカーテンに人影が映ってしまいますが、裏地を付けることでプライバシーを確保できます。
裏地あり
裏地なし
裏地なしだと手のシルエットがはっきり出ます。
他にこんな効果もあります。
・表地を支えドレープ性を豊かにする ・カーテンの色をはっきりさせる ・日光からカーテンを守り、色あせを防ぐ
・日光から床・家具を守り、色あせを防ぐ
・外から見た時に生地の裏が見えずきれい
一方、下記の点に気を付けなければなりません。
・実質、生地が2枚重なっているため割高になる
・自宅でのお洗濯が大変。重量があるので掛け外しや干したりするのも一苦労です。ウォッシャブルタイプの生地でもクリーニングがおすすめです。
・薄い色の表地の時濃色の裏地を選択すると、裏地の色が表地の色に移って濃くなってしまう
裏地付カーテンの仕様
各メーカーによって異なりますが、上部と両脇を表生地ではさみこむように縫い付ける仕様です。
裏地あり
裏地なし
裾部分は縫い付けられていません。その理由として、生地の収縮率があります。自宅で洗濯する場合、表地と裏地の組成を同じにしないと、収縮率の差で生地が引きつれヨレの原因になってしまいます。
一方で、綿の表生地に対してポリエステルの遮光裏地を付けたい場合もあります。そんなときはドライクリーニングが良いでしょう。
裏地の色は、表地の同系色を選ぶことが基本です。
また、メーカーによっては、既存カーテンに後付けできるタイプの裏地もございます。サンゲツはワンタッチライナーという呼称で販売しています。こちらは、フラット仕様です。
上手に裏地を選んできれいに、快適に過ごしたいものです。