オーダーカーテンブログ20160316 ウィリアム・モリス/ オーダーカーテン通販ショップポピー
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ウィリアム・モリス

こんにちは。

3月も中旬となり、日差しが暖かくなってきました。
春の訪れとともに、ウィリアム モリスのファブリックをご紹介致します。

◇◇ ウィリアム モリスについて ◇◇


デザイナー、社会主義者、詩人。

今から約170年前、イギリス・ロンドンで生まれました。
産業革命により安価、粗悪な商品が大量生産されていた時代。モリスは27歳の時、仲間と共に絵画、装飾彫刻、家具、金工の美術集団である”モリス商会”を設立します。

その目的は、”手仕事で作られた家具、壁紙、カーペットなどの室内装飾品が日常空間の中にあることで、人々の心が豊かになること”でした。その思想は後に「アーツ・クラフツ運動」と呼ばれ、ヨーロッパ、日本、アメリカ、北欧にも影響を与えていきました。

モリスとその弟子達による樹木や草花をモチーフとしたデザインは、今なお多くの人々を魅了し続けています。

現在モリスのデザインは、英国のSanderson社(サンダーソン社)が商標登録しており、ファブリックや壁紙が作られています。サンダーソン社のモリス製品には、MORRISS&Co.のトレードマークが記され、ウィリアム・モリスおよびモリス商会のデザインの正統な後継品およびその忠実な解釈版として保証されています。『MORRIS Archive Collection(モリス・アーカイブ・コレクション)』と呼ばれ、プリント、壁紙、織り、刺繍で構成されています。日本ではマナトレーディングがサンダーソン社のファブリックを輸入・販売しております。

マナトレーディングが扱っているサンダーソン社のファブリックには国内在庫品と海外取り寄せ品の2種類があります。マナトレーディングのカタログ「MANA-TEX」に掲載されているものは全て国内在庫品です。


そしてもう1社、日本においては川島織物セルコンがサンダーソン社とライセンス契約を結び、「Morris Design Studio(モリスデザインスタジオ)」というブランド名で「filo」コレクション内に展開しています。

今回は、各メーカーの特性をご紹介致します。
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素材
◇サンダーソン社(マナトレーディング)
国内在庫品は、ほとんどが綿100%です。

特徴
・軽くて柔らかな風合いです。
・保温性に富んでおります。
・水洗いすると縮んでしまう為、ドライクリーニングでのお手入れになります。
・自然素材の特徴として日光に弱いということも挙げられます。日焼けは色あせの原因になりますので、裏地を付けますと長くお使い頂けます。

また、海外取り寄せ品ですと綿の他、麻や絹といった素材のファブリックもございます。また、刺繍や織りなど多様な展開です。


時計回り左から、綿麻プリント、綿麻刺繍、絹に刺繍の生地です。↓↓↓(写真右2つは海外取り寄せ品) 『ケルムスコット・ツリー』Kelmscott Tree
素材によって、同じ柄でも印象が変わります。

◇川島織物セルコン
全てポリエステル100%です。

特徴
・ウォッシャブルですので、水洗いが可能です。
・防炎規格です。
・綿と比較すると日焼けに強く、色落ちしにくい性質です。
・形態安定加工や形状記憶加工により、きれいなプリーツを維持することができます。(一部不可の商品あり)

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製造方法
モリスのデザインの中でも、特に人気の高い『いちご泥棒』を例にご紹介致します。

◇サンダーソン社(マナトレーディング〉
プリント生地です。モリス存命の頃ファブリックと壁紙は、1色ごとに木版を作り、版をハンコのように布や紙に押して柄をプリントするハンドブロック・プリントという製法で製造されていました。
↓↓↓当時の製造風景

また、他にインディゴ抜染(ばっせん)という製法も使われていました。これは、最初に藍(インディゴ)の染料で布を1色に染め、その後柄を付ける部分の色を白く抜いてから別の色を乗せるという方法です。当時『いちご泥棒』はこのインディゴ抜染で製造されていました。

現在はサーフェイスプリントという製法で、機械ながら当時のハンドブロック・プリントの風合いを残したまま製造されています。
生地の耳にはプリントの際に使用された色数が記載されています。↓↓↓


全12色でプリントされていることが分かります。

1色の中にも濃淡があり、水彩画の様な滲んだ色味が独特の表情を醸し出しております。
↓↓↓

マナトレーディングの『いちご泥棒』は全5色の展開となっております。

少し色褪せたようなトーンの低い色調が、どんなお部屋にもマッチします。

◇川島織物セルコン
ジャガードの織物です。国内で製造されており、川島織物セルコンの繊細な織技術がモリスの柄を立体的に表現しています。 『いちご泥棒』はタテ3色、ヨコ5色の糸が使用されています。織り組織の違いで約20色を表現しています。地の色をよく見ると2色以上の色で表現されていることが分かります。
↓↓↓

川島織物セルコンの『いちご泥棒』は全3色の展開となっております。


高密度の織物ですので糸と糸の間に重なりが生まれ、陰影ができます。その為深味のある落ち着いた色合いや立体感が感じられます。生地自体の厚みと相まって非常に重厚感のあるファブリックとなっています。
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比較しやすいように両社のファブリックを並べてみました。

サンダーソン社(マナトレーディング)↓↓


川島織物セルコン↓↓


オーダーカーテンポピーでは、サンダーソン社(マナトレーディング)と川島織物セルコンのファブリックの取扱いがございます。


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